7/20/2013

animationに必要なもの 中編 (from iAnimate lecture)

前回は"empathy"というキーワードがヒントという事で終りました。
今回はコレがどういう風に理解に繋がっていったかを書いていきたいと思います。

最初にまず考えたのが、どうすれば"empathy"を作れるアニメーションなのか。
そもそも、言葉の意味は辞書を見れば乗っているのですが、コレをアニメーションにどう繋げていけばいいのか。その答えはある日のレクチャーで明確になります。
その日に見ていたのはこの映画でした。レクチャーで見たのもまさにこのカットです。

*ここまでの話のバックグラウンドとしてはこの男が一度メジャーリーグをあきらめ少年野球の監督をしていたが、ふとしたきっかけでまたメジャーリークを目指す可能性が出てきた設定です。

このシーケンスは素晴らしい演技が色々有るのですが、このとき質問されたのは6:09~6:30辺りを見て何か気付く事は無いか?でした。何か気付いたでしょうか?少し考えてみてください。




このときに言われたのは、車のドアの閉め方でした。彼はゆっくりとドアを閉めています。なぜでしょうか?



それは子供が中で寝ているからです。そしてフロントにゆっくりと鞄をおきます。
「ああ、いいパパなんだな」
こういう物が"empathy"だと理解しました。そしてそのゆっくりとドアを閉める動作が所謂"unique texuter"でありキャラクターを表す物だとも理解したのです。
このシーケンスからわかるこの男のキャラクターは、「見かけ振る舞いはとてもワイルドな性格だけど、とても子供思いで何よりも子供が大切に考えている。」
ただ車のドアを閉めるシーケンスだけからこれだけのキャラクターが見えてくる演技、これが、彼らが普段アニメーションに落とし込もうとしている”演技”だと言う事を明確に理解したのです。ここまでわかればもう後は簡単だ!と思いますが、そう簡単に物事はすすまないのです。。。

後編へ



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