5/09/2012

Acting 05

前回はブロッキングまでやって、何か足りない。。。という所で終わりました。


僕のなかで、何が足りないと感じたかというと、最初の"I'm your dad"のところで、より強いconnectionを付けたかったのです。今だと確かにconnectionは有るのですが、ちょっと足りない感じがしていました。で、其れを補う為に考えたのが。。。。”プロップを使う”
動きを追加して、複雑にするのが嫌だったので、プロップを使用して表現できないかと、考えました。でその結果がこちら


ご覧の通り、眼鏡を使用しました。あと、今回はbreakdownまでやってあります。
どうでしょう?前回のブロッキングと比べて、僕の言っていた事を感じていただけましたでしょうか。眼鏡を取った瞬間、「父親と娘の距離が縮まった」と言う印象は受けますよね(異論はみとめません!)。

というのも、「何かを、脱いだり、取る」という行為はその人物が心を開いたり、心の壁を取り除いたという「暗喩」が有るからです。其れを僕は利用しました。
なので、別に帽子でもいい訳です。が、構図的や演出的に眼鏡がベストチョイスだと考えたので、こうなりました。

さて、breakdownですが、前半の動きが大きいのがまだだめです。特に首を縦に振るあたり。このカットでは、静かな動きの中に、徐々にキャラのテンションが上がって行く様子を描かなければなりません。今のままでは、いきなりテンションマックスの状態です。
しかし、"I'm your dad"の発言の後の、silentな部分はいいので、このまま残してゆきます。
あと、後半部分の語りのところがまだ、良い動きではないので手直しが必要です。

さて、ココまでで、一貫して、そして最後まで、この部分は一番大切だと考えているのは(このショットでの山場)"I'm your dad"です。ココで全てが集約されていると思います。
父親の微妙な心境と、初めて娘とconntactするポイント、そしてその後のsilent。
僕はこの部分が作りたくて、この音声を選びました。
なのでもし、自分で台詞付きのアニメーションを作るなら、まず自分に取ってどの瞬間が一番大切なのかを考えて作れば、作りやすいと思います。

今回はココまでです。

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