6/07/2017

CG映像関係で働いてみたい、働き始めた人達へ

今回はアニメーション関係のネタではなく、学生さん達や働き始めて間もない人達に向けて少し書いてみたいと思います。と言うのも、今回の帰国の際に、学生さんや新人の人達の話を聞く機会が多くあったので、色々知ることができました。少しでもそういう人達の手助けにでもなればと。

とりあえず、CG&映像関係で働らこうと考えている、働き始めた皆さんいらっしゃい。この仕事、本当に好きならとても面白いです。でも続けているうちにだんだん詰まらなくなるかもしれませんよ。そしたら別にCGにこだわらず、違うこと始めてもいいと思います。やりたいことなんてコロコロ変わるものなんです。気にしないで。会社だって同じです。一度入った会社、退職までずっといる必要はないんですよ。自分の目的に応じて会社を移っていいんですよ。

失敗を恐れないでください。失敗ってのは自分で思ってる以上に巻き返しができるものですよ。セーフゾーンにいるのもいいけど、たまには新しい事を試してみましょうよ。ひょっとしたら、失敗せずに新しい何かを得られるかもしれないですよ。失敗なんてその時は深刻かもしれないけれども、数年後に笑い話で話せるようになるもんですよ。

今、第一線で働いてる人達はより良い環境を作ろうと頑張ってますよ。そして彼等は新人さんや学生さんの能力を引き上げようと頑張ってます。そんな人達をもっと頼っていいと思います。僕の知っている限り、彼らは快く力を貸してくれると思います。今の時代ツイッターとか色々あるじゃないですか!利用しましょうよ。

もっと自分の作品を他人に見てもらいましょうよ。自分の狭い評価だけで満足しないようにしましょうよ。見せる時に100%完成してなくてもいいじゃないですか。100%で見せて手直しするより40%の時点で見せて軌道修正していく方が楽じゃない?
100%で見せても、何かしらコメントは出るんだから、もっと早い時点で他人に見せて楽に軌道修正する方が楽ですよ。

なにが正しいなんて誰もわからないんですよ。選択する時点では誰も正解がわからないし、振り返ってみても、その選択が正しかったかどうかなんてわからない。だからできる限り、自分の心の声にしたがって選択を選びましょうよ。その方が後悔が少なくていいでしょ。

最後に、皆さんまずは楽しみましょうよ。



12/29/2016

Shotgun(アニメーターの)使用例

2016年も残り少なくなりました!今年最後の話題はShotgunについて書いてみたいと思います。最近は日本でも導入記事が多く見られる様になったShotgunですが今回はアニメーターである僕がVFX会社でどの様に使用して、プロダクションがどの様に使用しているのかを書いていきたいと思います。

まず、Shotgunとはざっくり言うとタスク管理ツールに分類されると思います。
詳しい事はリンク先を見てもらうとして、実際に今の会社ではどの様に使用されているかを体験談として書いていこうと思います。

まずプロダクションによるショットアサインが起こります。プロダクションが僕にショットを振り分けるのです。そして、アニメーターである僕がこの時点でするべきことは
  • ショットの長さを確認する
  • リタイム、フロップ、リラックなどの変更はあるか?
  • 前行程と後行程は誰なのか?
  • 何日アニメーションに割り振られているのか?
  • ショットで何をするのか?
などどの情報を調べることです。例えばショットの長さは、コンプレンジを確認するのに必要です。また担当ショットがリタイム、フロップ、フロップされていないかなどを調べるのに役立ちます。VFXではスキャンにすべて合わされるので、カメラトラック、ボディトラックなどすべてのものがリタイム等に対応されていないとアニメーションが開始できないのです。

もし、アセットが完璧でなくアニメーションが開始できない場合は、3番目に書いてある前行程の人とプロダクションに連絡をとり、修正を頼みます。Shotgunだとショットの担当者がすべて書いてあるので調べることが簡単です。

またデイリーでのノートがShotgun経由でメールされてくるので、聞き逃したりした場合に見直すのが楽です。またノートもVFX Supe noteかDirectore's noteなのかもわかるので修正のプライオリティも付けやすくなります。ただデイリーはデイリールームで行われるので、国内の使用例で見られるオーバーペイントの例はあまりありません。(Directore's noteの方がオーバーペイントが多いです)

プロダクションとしては、ショットを期間内に終わらせなければいけないので、誰かが一つのショットで詰まっていると、他の人に振り分け始めます。(勿論勝手にはせずに、担当者の許可を得てから振り分けます)途中のショットを振り分けられると、振り分けられた人はShotgunのNoteという項目を読んで、いま作業がどの辺りなのか?いままでのノートはなんだったのかを把握して作業を引き継ぎます。このような場合にShotgunは非常に便利なツールだと思います。

またShotgunではバージョン管理ができるので、デイリーのノートでV009のアニメーションに戻してなどと言われたりします。これが結構便利でショットのバージョンはアニメーションでも大体少なくてV010以上、多くてV080位まで行くことがあるので過去のバージョン遡るのは非常に便利です。

また、各ショットが今どの状態なのか Blocking, Polishどの状態なのか解るのも便利です。

とまぁ、アーティストからすると見てるだけがほとんどなので特に苦労はないのですが、プロダクションは変更やらノートの記述やらで色々大変なのではないかなと。
あとは、個人でデータ管理しないので、データが分散したり紛失したりしないのはいいと思います。

ああ、書き忘れちゃいけないのがデイリーにサブミットするときにプロダクションの作成したShotgunのlistを選ぶので、自分があと何人待てば順番が回ってくるか解るのも少しよい。特に締め切り前だとデイリーの順番が20時過ぎそうって解ると帰れるし。。。

11/19/2016

海外の会社のリクルートページの読み方

今回は「学生の方」や「海外の会社にそろそろ応募してみたいな」と考えている人向けの内容になります。日本のリクルートページは日本語なので、苦もなく読み進められるのですが、初めて海外のリクルートページを見ると、英語ばかりで二の足を踏んでしまいます。そうなら無いように少しばかりリクルートページを読み解いていきたいと思います。

"Location" これは働く場所を指します。例えば Location :Londonとあればロンドンの会社Location:Vancouverとあれば、バンクーバの会社で働くと言うことです。これは支社を世界各国に持っている会社のページによく見られます。注意してチェックしないと、自分はバンクーバーで働きたいのに、ロンドンの方で応募していたという手違いが起こります。

"Job Description" "Key propose of job"などなど。これは主にやる仕事内容が大まかに書かれています。また、場合によっては参加するプロジェクト名も書かれていたりします。
ここをよく読んで、条件のあうポジションを探すのです。

"Qualification""Needs to know"などなど。ここでは要求するスキルレベルが書かれています。しかしここで書かれているのはあくまで会社側の希望なので全てを満たす必要はありません。またここで良く見かける"+3years"というのは、そのポジションで「3年位上の経験もしくはそれ同等のスキルレベルがある人」という意味合いです。なので、必ずしも3年の経験が必要という意味ではありません。

さて、ここからは文面の裏側の意味を少し見ていきたいと思います。

"ASAP" これは" As soon as possible"の略した記述になります。文字数が制限されているツイッターなどの求人で見ることができます。これが意味することは「プロジェクトが佳境に向かっていたりして、直ぐにでも人員を増員したい」つまりは「ビザとか用意してる時間がないので、ビザの申請必要ない人は応募して!」という場合が多いです。ですので、可能性はないとは言えませんが、ビザ申請が必要な人の場合は採用されにくくなります。

"Jounior level" 採用ページにジュニアレベルでも受け付けますよと記述されている場合があります。しかしながら海外から採用する場合は色々な制約が出てきますし、採用する側としてもかなりのコストと労力を必要とします。なので実際のところジュニアレベルでの採用の可能性は非常に低くなります。ジュニアであれば、現地の人達を採用した方が楽だからです。

ではジュニアレベルだと可能性はないのか?といえばそうではありません。一番よい手段としては、最近増えてきている「ワーホリビザを使用する」ことです。とりあえず、ビザのコストや、最低賃金などのハードルは会社側は心配する必要がないので、現地アーティストと同じスタート地点に立てます。もし、ワーホリビザがない場合は、残念ながらスキルで戦うしかありません。

"Linux"これも、大手などので良く見られる記述です。知識があるに越したことはないですが、あまり重視されません。使用していなくても入社後柔軟に対応できれば問題ありません。

また、参加したいプロジェクトの公開日から逆算してどの位の時期にどのポジションが応募し始めるかという予測も可能です。たとえば、アニメーションの場合ならば公開日のおよそ4ヶ月前に終了します。そしておよそ半年ほど前からアニメーションの作業が開始します。そう考えるとその半年前くらいからアニメーションのリクルートが開始し始めるのです。なので、もし非常に参加したいプロジェクトの製作が発表されれば、公開時期をしらべて、逆算しプロダクションのリクルートページを常にチェックしておくということになります。


少しばかりの説明ですが、初めてリクルートサイトを見る際の手助けになれば幸いです。