2/17/2013

リファレンスの使い方とか

アニメーションを付けていて、ポーズの写真を資料として多いのではないのでしょうか?
皆さんどのように利用しているのでしょうか?以前の僕などは、集めるだけで終わっていましたが、最近はワークフロー的なものが出来ているので、こんなやり方も有るよという感じでまとめていきたいと思います。


  • まず気に入った写真を見つけたら、なぜソレが気に入ったかを分析してみる。

これの場合は力強さを感じたから。

  • 次になぜ力強さを感じたかを考える
  1. 右手のあげ方
  2. 左手のテンション
  3. 胴のY軸ローテションの具合
  4. 前のめりになっている
  5. カウンターになってる首の角度
  6. あごのあがり方
  7. 大きく開いた口
  8. 次に伸びが想像できる、コンプレッションされたポーズ
こんな感じです。で、この”なぜ”という部分がとても大切で、ソレこそが、そのポーズを構成している要素だからです。それらが積み重なって、この力強いポーズになっているのです。もしこれの首がカウンターでなく右にティルとしていたらきっとこんなに力強いものにはならないでしょう。こういう風にして、そのポーズの構成要素を見ていくのも一つの勉強だと思います。

もう一枚

この写真の面白いところは、説明が無くてもその場を誰がコントロールしているかが明らかな点です。で、また同様になぜそう見えるのかチェックします。

  1. 右の人は手を開き、さらに体を左の人に向け前に傾いており、オープンスペースになっているが、もう一人の方は、右半身が後ろに回って離れようとしている。
  2. 左の人は、体が直線的になっていて、テンションがかかっている。緊張が感じられる一方、右の人は緊張は感じられない
  3. 右の人の視線はまっすぐ左の人を見ているが、左の人は視線は合ってはいるが、顔自体少し背けている。
  4. 左の人の唇が力が入って横に伸びている
などなど。

これがそのまま当てはまるカットが有るかと言えば、無いかもしれませんが、何がそのキャラクターの態度を構成しているかというのを分析するのにはいいのではないでしょうか。上の様に派手な写真で見ていくのは簡単ですが、下のような動きの少ないものでやる方が個人的には面白いと思います。というのも、そういう細かい所こそが、キャラクターのユニークな所になり、演技となるからです。